大学IRコンソーシアム

IRシステム(IRiS)の運用


開発の経緯

IRシステム概念図  文部科学省 平成21年度「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」に採択された「相互評価に基づく学士課程教育質保証システムの創出-国公私立4大学IRネットワーク」において、同志社大学が代表校となり、北海道大学、大阪府立大学、甲南大学と連携を図りながら、IRの推進を通じて連携大学間の「相互評価」を活かした教育の質保証の枠組み整備に取り組んできました。その事業の一環として、ベンチマーキングを自動化するIRシステムの開発を行いました。各大学が保有するデータのうち共通の学生調査データと学生環境データを1つのデータベースシステムに登録し、各種データの分析結果を共有することを企図しました(イメージはこちら)。
 2009年度から要件定義の策定に着手し、2011年3月にIRシステムの第1期開発事業が、2012年3月には第2期開発事業が完了しました。
 このIRシステムには、IRiSという通称がついています。IR(Institutional Research)に用いる情報やデータ(Information)を登録し、インターネット(Internet)を経由して集計分析結果を閲覧するシステム(System)という意味です。IRiS の “ i ”は InformationとInternetの2つの“ I ”を兼ねています。その名のとおり、各大学が固有にもっている学内情報のなかから、大学間で共通するデータをまとめ、学生調査データと統合して集計分析する機能を備えた共用のデータベースシステムです。集計分析結果は、表示したい項目をクリックするだけで閲覧できるよう構築しました。統計ソフトのような複雑な操作は必要ありません。



システムの概要

IRシステム(IRiS)の運用

 IRシステム(IRiS)はクラウド型のデータベースシステムです。会員校に専用サーバを設置する必要はありません。 各会員校内部でCVSファイルにデータを集約し学内で匿名化処理したファイルを、ネットワーク経由でアップロードしていただきます。
 » データ登録のイメージ
 データを集約するためのフォーマットファイル(CSVファイル)は、IRシステム(IRiS)を通じて各会員校に配布します。 IRシステム(IRiS)は、インターネットに接続できる環境にある端末なら、いつでもどこからでもアクセスすることができます。

IRシステム利用イメージ
動作環境

 IRシステム(IRiS)は、一般的なパソコンでお使いいただけます。各会員校に専用のサーバを設置する必要はありません。 また、特殊なソフトウェアをインストールする必要もありません。

OS Microsoft Windows Vista、Microsoft Windows 7、
Microsoft Windows 8
Mac OS X 10.5 以上
ディスプレイ 必要解像度:1024 × 768 以上
推奨解像度:1280 × 1024
ブラウザソフト Microsoft Internet Explorer 7、
Microsoft Internet Explorer 8
Mozilla Firefox 3.6 以上
Apple Safari 4.0 以上
グラフ表示アプリケーション Adobe Flash Player 9 以上

*スマートフォン・携帯電話には対応していません


ユーザ別使用可能機能

 IRシステム(IRiS)にはさまざまな機能を実装していますが、ユーザによって使用できる機能が異なります。集計結果表示機能は会員校以外の一般ユーザにもお使いいただけますが、 分析やデータのアップロード・ダウンロードをおこなうためには会員校専用アカウントでログインする必要があります。

会員校ユーザ一般ユーザ
集計結果表示機能 単純集計
クロス集計・相関係数
グループ別の平均値
設問同士の比較
同一個人の変化
分析機能分析軸の追加×
集計結果表示対象の選択×
相互比較×
データベース機能 データアップロード×
データダウンロード×
集計表のダウンロード×
ログイン機能 ログイン認証×
ユーザ登録情報の編集×


集計結果を表示するグラフの種類

 IRシステム(IRiS)では、集計結果を集計表だけでなく、さまざまなグラフで表示します。

棒グラフ(縦)
vertical bar chart
棒グラフ(横)
horizontal bar chart
円グラフ
pie chart
積上げ棒グラフ(縦)
vertical stacked bar chart
積上げ棒グラフ(横)
horizontal stacked bar chart
折れ線グラフ
line chart
レーダーチャート
radar chart
バブルチャート/散布図
scatter plot
箱ひげ図
box plot


活用方法

〔1〕 大学間共通の学生調査の集計結果を確認する
  • IRシステム(IRiS)を使えば、単純集計、クロス集計、グループ別平均など、ベーシックな集計結果を、表とグラフで視覚的に表示することができます。
  • クリックだけで、集計表をCSV形式でダウンロードすることができます。
  • 集計結果表示対象で自大学を選択すれば、自大学の集計結果を簡単に確認できます。
  • 分析軸の追加機能を使って、閲覧者自身が任意のデータ項目を追加してクロス集計を作成することもできます。


〔2〕 相互比較を通じて、自大学の現状を確認する
  • 自大学の結果を会員校全体、ベンチマーキンググループと相互比較することができます。
  • 相互比較をつうじて、自大学の現状を自己点検・評価することができます。
  • 自大学を全体のなかに位置づけ、特色を探るツールとしてお使いいただけます。
  • 相互比較は、閲覧者が選択したグラフで表示することができます。
  • 一定の条件を満たせば、個別大学同士で比較する事も可能です。詳しくは、こちらをご確認ください。


〔3〕 学生調査と学生環境データ(成績情報等)を連結させて分析する
  • 学生調査に回答した学生の学生環境データ(成績情報等)を連結した分析結果を表示することもできます。
  • 学生調査による間接評価(学習プロセス)と、成績等の直接評価(学習結果)を結びつけた分析結果をみることが可能です。
  • 学生調査データと学生環境データは別個のファイルでアップロードし、システム内部で結合します。


〔4〕 教育プログラムの効果測定

入学年度別の比較  たとえば、各入学年度の1年生を比較して、学生たちの学習の違いを調べることができます。各入学年度の1年生を比較することで、教育の質の安定性や、カリキュラムの違いが及ぼす影響を測定するときに利用できます。


〔5〕 同一集団の経年比較

入学年度別の比較  たとえば2009年の1年生と2011年の3年生の調査結果を使って、ある入学年度の学生集団の2時点間を比較し、同一集団の全体的な経年変化を調べることができます。


〔6〕 学生の変化のパターンを把握

入学年度別の比較  同一個人の2時点のデータ(たとえば、1年生時点と3年生時点の調査結果)を比較し、どのような変化のパターン(伸びた/変化なし/下がった)をたどった学生が多いのかを調べることができます。




過去の学生調査の公開

 同志社大学、北海道大学、大阪府立大学、甲南大学が共同で実施した過去の学生調査の集計結果をIRシステム(IRiS)で公開しています。



IRシステム(IRiS)へのデータ登録

 各会員校内部で、必要なデータをCVSファイルに集約し、学内で学籍番号を匿名化処理したうえで、ネットワーク経由でアップロードしてください。 データを集約するためのフォーマットファイル(CSVファイル)は、IRシステム(IRiS)を通じて各会員校に配布します。
 データ項目や定義、加工方法、アップロード時の注意点等については、各大学の実務担当者対象の「IRシステムデータ登録講習会」のなかで 詳しくご説明しています。

IRシステムへのデータ登録イメージ

【データアップロードのイメージ】

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